舞鶴在宅介護者の会便り
No. 14
コ ス モ ス
発行2002/9

会員の皆様へ    会長 由里義雄

 今年の夏は格別暑かったように思いますが、皆様お疲れ等出ていませんか。
一日も早く体調を戻し頑張って頂きたいと思います。
皆様のご協力により、最近では・・

・口腔衛生「わっ歯っは劇場」への参加 (7月21日)
・石川県加賀市介護者の会との交流会の実施 (7月24日)
・相互支援、地域福祉を考えるための介護経験者打ち合わせ会 (7月31日)
・ミニ集い開催(便秘薬について) (8月21日)

以上、実施してまいりましたが、ご参加の皆様、出にくい中をご苦労様でした。

 10月1・2日は城崎温泉旅行を計画しておりますが(コスモスNo.13号に詳細お知らせ済み)、
日頃のストレスを解消し、リフレッシュしていただくのが目的です。今後は日帰りも含め、皆様のご要望にそっていきたい所存でございます。
本会発足3年を迎えるにあたり、「舞鶴在宅介護者の会」の拡大、発展に一段のご協力を、
 何卒よろしくお願いいたします。


◇わっ歯っは劇場に参加して    S織F子

 去る7月21日(日)まいづるケアマネージャー連絡会主催の寸劇わっ歯っは劇場へ由里会長のお誘いを受けて行って参りました。
 歯の悪い私は日頃から口腔ケアに興味があり、自分が寝たきりになった場合に歯磨き等はどうなるのかと心配して、友人の看護婦さんに聞いたところ、人手が足りないので口腔ケアまではなかなか手が回らない様なことを言っていました。寸劇わっ歯っは劇場に行き、口腔内清掃をする事によって、心筋梗塞や肺炎の予防にもなる事が分かり、大変良い勉強をさせて頂きました。
 私も感情失禁の母を介護しております。食後「入れ歯洗うで」と言って洗います。その後入れ歯がうまく入ると、母は必ず「わっ歯っは」と、とても幸せそうに笑うのが日課です。


◆ 加賀市介護者の会との交流会開催!(7月24日 商工観光センターにて)

 HPを通じて知り合った石川県加賀市介護者の会との交流会。なんだか夢のような話が現実のものとなりました。
加賀の一行は午前10時半頃商工観光センターに到着。加賀・舞鶴それぞれが4テーブルに分かれて初顔合わせ。こちらの由里会長、加賀の塚田会長の挨拶があり、その後舞鶴市の西村福祉部長より、舞鶴市介護保険の現状について詳しく話していただきました。
 その後、昼食を食べながら自己紹介や介護者の会への思いについて、各テーブルごとに話し合いました。加賀の方言は、丁寧でやさしくなんだか懐かしい響きでした。各テーブルでの意見をまとめて全体発表があり、他のテーブルでの話の内容も知る事が出来てよかったです。又介護者の会の概要の発表では、それぞれ独自の活動を知る事が出来ました。
 次に各介護者の会から2名ずつの介護体験発表がありました。皆さんの切ない思いや、精一杯に頑張っておられる様子を話して下さって、全員が聞き入ってしまいました。私は加賀のお一人が発表された内容の中で、姑の痴呆が進み苦しかった時、近所の人達には理解されなかったけれど、介護者の会に入って分かり合う事が出来て本当に救われたというお話に涙が溢れました。介護者の会の存在の原点を再確認した思いがしました。
 休憩の後には、舞鶴の熊野さんの腹話術を楽しみました。自分の介護体験をうまく取り入れ、楽しくも心にしみる腹話術で、大いに会場が和みました。熊野さんがこんな素敵な隠し芸をお持ちだなんて知らなかったです。有難うございました。 
 皆で歌を歌ったり、質疑応答をしているうちに時間が過ぎ、閉会となってしまいました。遠いところから来ていただいたのに、あっという間に終わってしまい名残惜しい気持ちで一杯でした。こうして実際に顔を見て話し合えた事に感謝し、今後深く交流を続けていきたいと思います。又一泊旅行に加賀の方面へ出かけるのも良いですね。
 介護者の会のあり方、介護保険といっても地域差が大きい事等、考えさせられる事が多くあり、宿題をもらったような気がしています。よりよい介護者の会となるように、そして舞鶴市の介護保険がより充実したものとなるように、会員それぞれが努力していきましょうね。
 最後になりましたが、ご多忙の中、交流会の為に駆けつけてくださいました西村部長様、遠路はるばるお越しいただいた加賀の皆さんに心から感謝すると共に、加賀市介護者の会の益々のご発展を祈ります。


交流会の感想より

◇加賀市介護者の会との交流会に参加して   D野M子
 猛暑の中、朝早くから遠く舞鶴までお出かけくださいました加賀市介護者の会の皆様、大変ご苦労様でした。加賀・舞鶴とすばらしい体験談を聞かせていただき有難うございました。
 一人主人を寝かせて出かけている事を忘れてしまうほど有意義な交流会に参加できましたこと、感謝いたしております。
 私事ですが、介護をはじめた頃は、何で私だけがこんな苦労をしないといけないのか、これから先どうしようかと不安との葛藤でした。主人が平成3年11月脳内出血で倒れて、すぐに開頭手術をしていただきました。99%はもうだめですよと聞いても、それでも1%にかけて手術をしていただいた医師からは、命があっても植物人間ですからと説明がありました。ただ真っ白としか言えないあのときの状態、気持ちでした。手術後の主人は悲惨で、紫色に膨れ上がり、何の反応も無く、右上下肢機能全廃、言語障害となってしまいました。朝は元気で出かけた人が、一瞬で倒れてこんな姿になるなんて信じられない。返事して!声出して!聞きたい事、知りたい事が山ほどあるのになんで、くやしい・・。
 現在は何とか返事が出来るまでになりました。
 痴呆のお世話をされている方々ご苦労様です。介護の辛さは痛いほど私にも分かります。実父の痴呆徘徊、不穏興奮で悩まされ、夜通し眠る事の出来ない日々があり、ホッとする間もなく今度は主人の介護の明け暮れで、心身ずたずたの時、この介護者の会を紹介していただき、色々と交流の機会を得、たくさんの方を知り、又体験を知り勇気づけられました。有難うございました。人それぞれに介護のあり方は違いますが、私ども介護者自身の身も大切です。明日はわが身に迫る老いや病も、どうぞ一日でも遅く来てくれることと、元気で楽しく介護が続けられる事を願っております。私事ばかりで失礼しました。

◇加賀市介護者の会交流会に参加して   S根A子
 25名の介護者の方が、市職員運転での加賀のバスで3時間半かけて見えた。ようこそ舞鶴への後、グループに分かれ昼食をしながら自己紹介、お話し会、今日の方々は全員がショートステイに預けて来られている。加賀では施設が充実しておりショートステイは3日前でOK。舞鶴では、半年前。オムツの券は一ヶ月6千円分、舞鶴では千円分。その代わり介護保険料は一人6千円(所得によって違い有り)。舞鶴の倍額、やっぱりする事はしておられると感心し、行政側の介護の熱心度に力が入っている事にも感心しました。
 話の中でご主人を介護されている方が多く、私は主人の母で、順番と言えば順番。寝たきりの96歳、世話をして6年目。会社勤めの折は、昼の休憩に母の食事に帰り、朝夕は田畑と忙しかった中、今では退職し、田畑と母の世話だけで、私にとっては今までに比べれば楽な日々。母いわく、「いつまでも世話になって、私も不幸やし、あんたもかわいそうや、ごめんよ」と頭はしっかりしている。
 「百歳まで頑張んな まだまだやで」と、そんなやりとりの毎日です。字内でも歴代の高齢で、他のおばあさん方より、「よく世話をしてくれてうれしい」と声をかけていただき、一日でもと、やりがいがあります。そんな中、加賀の一人が元気なおばあちゃんで100歳までと思っていたら92歳で他界され、8年儲けたと言われ、その言葉すっかり私にいただこう、何でも考え方次第とつくづく思いました。
 後、体験発表があり、皆さんの苦労話を聞き、私は幸せと思いました。本当に体験発表は聞き甲斐があります。最後に加賀の痴呆症は介護度が低いようで、市によって格差がありすぎると思いました。


◆8月のミニ集い (8月21日 南公民館にて)
 高齢になると(特に寝たきりでは)便秘の方が多く、介護をしていても頭を悩ます事のひとつだと思います。今回はノバルティスファーマという薬品会社の玉木さんに、便秘についての勉強会をお願いしました。プロジェクターでのきれいな図や表を用いて、私たちにも理解しやすいように工夫していただき、腸の仕組みから、便秘の話、便秘薬、食事の事など多岐にわたるお話でした。便秘薬を使用されている方も多いと思いますが、その作用機序には大きく分けて2つある事も知りました。(便に水分を含ませて柔らかくする薬と、大腸の働きを活発にする薬)  
 又ひまわり薬局の林薬剤師さんより、便秘薬の「適量」についての興味深いお話もうかがいました。ただ受身でいないで工夫してみるといった、介護に対する姿勢についても一考の余地があると感じました。
 今回のお話は、要介護者に対してだけでなく、介護している私たち自身の健康管理にとっても、大変役立つ内容だったように思います。
 説明会後のおしゃべりの時間でも、摘便の事や下痢の後始末などの体験を話し合いました。毎日の介護の中では本当に辛い世話も、皆で話し合っているうちに笑い話に変えていく事が出来たり、皆の気持ちが軽くなっていくのを感じました。
 お盆の月だった為か、あいにく外出できない会員さんが多くて少人数の集いとなり、少し淋しかったです。又次回には是非お顔を見せてくださいね。早くから私たちの為にご準備いただきました玉木さん、林さんに心からお礼申し上げます。
 本当に有難うございました。

ミニ集いの感想(抜粋)
・ 今日の便秘のお話は大変参考になりました。有難うございました。
・ 今日は便秘のお話で、私はあまり苦労した事はありませんでしたが、すごく勉強になりました。又色々と悩みも聞かせてもらって皆さん大変だと思いました。
・ 姑の世話をしていましたが、便秘で苦しんだ事が無いので、今日の話を聞いて皆さんがこんなにも便秘のことで苦労しているとは思いませんでした。今日の話は私自身の為にも参考になりました。又介護中の人の話も聞く事が出来良かったと思います。
・ 酸化マグネシウムを夕1回(0.5g)服用しています。下剤だと思っておりましたが、水分を取り、便を柔らかくするとは知りませんでした。今日はとてもよい話を聞き参考になりました。
・ 便秘は誰でも頭の中にある悩みの一つだと思います。詳しくスライドで説明していただき、薬の効能、飲み方や適量の大切さを知りました。又親しく話し合いも出来良かったと思いました。
・ 便秘薬のお話は、分かり易い説明でありがたかったです。良い勉強になりました。


お知らせ!

1、9月のミニ集いについて
 今回は、気軽に作れる超簡単お菓子作りを楽しみながら、交流を深めたいと思います。
お菓子作りに挑戦したり、そばで見ていたり、食べたり・・と、楽しいひと時を過ごしてみませんか?(調理をされる方は、エプロンをご持参ください。)
 日時:9月19 日(木) 13:30〜
 場所:南公民館 1F・料理教室
 会費(材料費):200円
 
2、福祉用具展示会のお知らせ
 日時:9月20日(金)12:00〜20:00  9月21日(土)9:00〜20:00
 場所:中央公民館 4Fコミュニティホール
 介護保険で利用できる福祉用具をはじめ、便利な介護用品が展示されます。(入場無料)

3、介護経験者の活動について
 去る7月31日、中央公民館においてOB会員(介護経験者)の活動について相談いたしました。介護経験の中で得られた知識や知恵を、現在介護真っ最中の会員さんに伝え励ましていただく事はもちろんの事、地域の介護保健施設等を訪問し、話し相手になったり、一緒に歌を歌うといったボランティア活動を始めてみようという事になりました。
各施設を訪れる事で、そこの雰囲気を知ることや、施設による違いを知る事も可能です。会員が肌で感じた情報を、また会にフィードバックさせて頂けるとありがたいなあと考えています。しばらくは試行錯誤の状態となりますが、訪問先や日時等につきましてはその都度お知らせいたしますので、ご協力をお願いいたします。

4、『養護学校の新設と舞鶴の街づくり』のシンポジウムが開催されます
 私達のHPと相互リンクを結んでいる「舞鶴に新しい障害児教育をつくる会」が主催です。私達の会にも、障害を持つお子さんを介護されている会員さんがありますし、全ての人にとってのノーマライゼーションの考え方は、私達とも相通じるところがあると思います。関心のある方は是非ご参加ください。
〈 日時:9月29日(日)13:30〜16:10  場所:舞鶴商工観光センター 4F 〉


〈編集後記〉
 私たちが納める介護保険料は、来年4月からの改定に向けて動きが熱くなってきています。
 厚生労働省によると、改定される65歳以上の介護保険料見込み額の、地域による最低金額と最高金額の保険料格差は、現行の約2.7倍から約7.8倍まで拡大するそうです。介護保険設立当初いわれていた保険あって介護なしという状況が現実味を帯びてきている中、いよいよ介護移民が本格化するのでしょうか?加賀市との交流会でも、「地域差」を痛感した会員さんが多かった事と思います。舞鶴市に安心して住み続けるためにも、より良いサービスに向けて私たち自身が声を挙げていく必要があるように思います。